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 2009/11/30

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機能と使い方 メニューバー 調整 レベル
レベルの調整とは、RGBのレベル操作で画像の明るさを適切な明るさに調整する操作です。また、RBGの明るさの分布、ヒストグラムが表示されるので、画像の色のバランスを知ることができます。

ヒストグラム
普通PCやWebでは、デジカメ写真や、イラストの色は8bitカラーで表示されます。8bitとは2の8乗、つまり256の明るさに分解され、RGBそれぞれ0〜255で数値化されているわけです。RGBとも255が一番明るい色つまり白、RGB全部0が一番くらい色、つまり黒を表現してます。これがバランス良く分布されていれば綺麗な画像に見えるわけです。そのRGBの分布をグラフで表したのがヒストグラムです。

例えば下の写真は、カメラが趣味の友人が撮ったスナップ写真で綺麗に撮れてます。ヒストグラムを見ると0〜255まで綺麗にRGBが重なってます。


次は、写真ど素人の私の写真(^^;)白飛びしてます。255でグラフが異常にピークを持ってるのは白飛び、つまり色情報が無いことを意味します。まっ、ヒストグラムを見るまでもなく、画像でハッキリ解りますけど(^^;)0側も、ぎりぎりピークから離れてますが、BがRやGのピークよりも高いところで切れてます。黒が潰れています。白飛び、黒潰れは修正したくてもできません。色情報が無いからです。


露出不足の写真を補正する

なんとなく、ヒストグラムの意味が分かったでしょうか?で、どういうときにレベル補正するんだといいますと、例えば、この写真(写真が趣味じゃないのでこんなのしか・・・ウチの灰皿です(^^;))なんだか、暗くてぱっとしません。いわゆる露出不足です。


「レベル」をクリックしてヒストグラムを見ると、グラフがこうなってました。明るい方に、つまり255に近い方にグラフがありません。つまり、露出が足りなかったという事が解ります。


「入力」というのは元画像の情報を意味します。それで、入力の明るい方のスライダーをグラフに近づけていくと、「出力」モニターに現れる色情報が明るい方に変化します。この例では、0〜197の明るさの情報を0〜255に変えて出力してるわけです。


結果はこうなります。元の写真に比べると、格段に良くなってます。ちなみに、「色合い/鮮やかさ」や「明るさ/コントラスト」では、このようには出来ません。


反対に、黒い方のグラフが明るい方に寄っていた場合も同じです。0に近づける様に補正するとメリハリある画像になります。私は、白飛びかドアンダーかどっちしかないので、サンプルになる写真がありませんが(^^;)

中間調を明るくする

ハイライトとシャドウをそのまま抑えて、中間の明るさの色だけをバランス良く明るくすると見栄えのする写真になったりします。その調整をするのが、出力側の真ん中のスライドバーです。この中間調を明るく(または暗く)する事をガンマ補正と云います。

これは夕方の渓流の写真です。夕方だから仕方がないのですが、奥の方がちょっと暗過ぎる感じがします。



ヒストグラムを見ると、暗い画像というはよく解りますが、露出不足ではありません。写真を見ても、白く泡だった流れがちゃんと写っています。でも明るくしたいので、出力側の中間にあるスライドバーで、明るい方にずらします。


流れの明るさは殆ど変わらずに、その奥の真っ暗だったところの様子が写るようになりました。あまり大きく補正すると、色抜けが起き、荒れた画像になります。PaintNETでは出力側で調整してますが、入力側で補正するソフトが多いかもしれません。Photshop、Jtrim などは入力側で調整するので数値は逆数になってます。

ちなみに、自動補正をかけたのが、下です。ちょっと使えないです(^^;)




■だっぺ屋の生半知識(^^;)

補正による色抜け

自動補正以外は、見た目綺麗に補正できていますが、気になることがあります。例えば、灰皿の補正。0〜197を0〜255に引き延ばしているわけですが、ゴムひもみたいに延ばしてるわけではありません。256個のマスが一直線に並んでいて、0から255の番号が付いてると考えます。本来255番目まで埋まっていなければならないのに、197番目までしか埋まっていない。約4/5しか無いわけです。そこで、197番目に入ってる色を255番目に入れて、255番目の役割をさせる。196番を254、195を253・・・4/5しかない色、つまり約1/5は足りないのだから、251番のマスは抜いて次は250番に置き換えていく。というようなことをやってるんだと思います。

ヒストグラムを詳しく表示する、Curves+というプラグインで確かめると、その事が解ります。補正後は綺麗に櫛になってます。
(上に掲載している補正後の写真のヒストグラムではありません。PaintNETで補正した直後です)
綺麗に補正されているようで、実はごまかされてる?んですね(^^;)

PaintNETに限らず、8bitカラーの修正ソフトでは皆同じです。どうしようもないのかと云えば、Photoshopでは、16bitカラーが扱えます。
8bitカラーを16bitに変換してから、補正する。その後8bitに戻す。そうすると、色抜けが無くなります。素人の私はそういう補正はやったことありません。だって、8bitで充分綺麗なんだもん(笑)というか、普通の人は、デジカメ写真補正したあとリサイズして、さらにまたJPEG圧縮してWebに載せてると思います。そこまでいじっちゃうと、16bitもなにも関係ない画質になってるってワケで(^^;)



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