このページの作成日 2008/03/08 |
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自動補正は使えないのか? | ||||||
●結構綺麗に見えるけど? ちょっと暗めのミニカー写真にPDNとJtrimとPhotoShop7.0で自動レベル補正をかけてみました。PDN以外は素人目から見ると結構良くなった様に見えます。Jtrimは色合いは変わらずにコントラストが上がってますね。PSはベンツの色が少し赤に寄っている。 JtrimはPS並といういより、PSより良いんじゃないの?(笑) やっぱり自動レベル補正って便利じゃん!何がそんなに最低なんでしょう? ●自動レベル補正ってそもそも何? このサイトの「機能と使い方」の「調整 レベル」(クリックすると別ウインドウ)をちょっと見て欲しいのです。ここに、「露出不足の写真を補正する」という汚い灰皿の写真(^^;)を補正する解説があります。ヒストグラムを入力のレベルを調整して出力を明るくしています。解説ではRGB一括して調整してます。レベル補正として紹介してますが、この場合、厳密には輝度調整なんです。でも、レベル補正も基本的には同様の操作をRGB毎にするだけでなので、レベル補正として紹介しています。 本来のレベル補正(調整)とは、照明やらなんやらで、実際と色バランスが違ってしまった写真を出来る限り本来の色に戻したり、自分の表現したい色合いに補正するためにRGB毎に調整してあげるコトなんです。レベル調整に関しては、それなりの経験と知識が必要です。 自動レベル補正を簡単に言うと、例に挙げた前者の出来る限り本来の色に戻す為のRGB毎のレベル調整作業をプログラムでやってるワケです。(と思ってるのだが・・不安^^;) 条件が合うと、一発で綺麗に見える場合がありますが、まあ上級者やプロの目から見るとそれでも「最低」という事になるのですが・・・・ まっ、その辺は後半を読んでください。 |
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●PDNもガンマを1.0にすればPS並 さて、ここはPDNサイトなので、困ったちゃんのPDN自動レベルを解説しながら自動レベルの問題点を説明したいと思います。PDNも恐らくPSと同じようなアルゴリズムでRGB毎に調整していると思うのですが、PDNでは、ヒストグラムをできるだけ平均化しようとガンマも自動調整するプログラムになっています。これが、全然使えない理由なんです。・・・・多分開発者はPS以上に優れたモノを作ろうとしたんだと思いますが、これは頂けません。 PDNのレベル調整を開いて、その中で自動をかけ、ガンマを1に戻してやるとPSと殆ど同じような画像になります。 ●自動レベル補正の問題点その1 さて、PDNもやっとPS並になったところで(笑)、「最低」と言われた原因を探りましょう。 自動レベル補正が嫌われる理由の一つは色のカット。この例では、自動レベルをかけると、入力が6と200になりました。スライドバーの▲が実際のヒストグラムより内側に入ってます。(RGB毎に数値は違います。RGB全部を表示させてるので平均値として6と200が出ています)つまり、両端をカットしてるんです。これはPSでもJtrimでもカットされています。 ヒストグラムのハイライトとダークにゴミみたいに連続したヒストグラムから離れて色情報がぽつぽつ出る場合があります。手動でもそういうのはカットして補正するんですが、自動では、ぽつぽつ出たのは当然カットして、さらにちょっと余計に連続したヒストグラムの端をカットしちゃうんです。PSだと、デフォルトで0.5%をカットします。(設定変更は可能です) レタッチのプロ、写真のプロ達は勝手にカットするのはとんでもない!と怒ります。それが重要な色情報だったりするからです。0.5%って少ないようですが、このようなヒストグラムの両端の勾配が大きい場合は致命的になる量なんです。 ●自動レベル補正の問題点その2 もう一つ嫌われるのが、入力の両端をカットしたことで、出力の0−255に目一杯色情報が入ってしまう事です。特に0と255でヒストグラムをちょんぎった様になりさらにダークとハイライトにピークが立ってます。上級者やプロがもっとも嫌う事です。 このままプリントしたりするととんでもない写真になります。 たぶん、この二つあたりが、「最低!」と言われる原因かと・・・・(自信50%爆) ●手動で輝度調整 自動を使わないならどうすればいいのか?手動のレベル調整は難しいので、輝度調整してみます。、ダークは0から始まってますので、ハイライト側だけ調整します。210にします。これならベンツの赤みもありません。自動レベル調整より良い結果になってると思います。 まっ、上級者から見たら、これも下手くそな補正なんですが(^^;)私の様な初心者としては、これぐらい出来れば充分見栄えのする写真になってると思ってます。(自己満足) |
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●レベル調整と輝度調整の違い ミニカーの例を見ると 自動レベルも輝度調整もそんなに変わりないじゃん。 オラ、プロじゃないし、ブログ用の写真をちょっと綺麗にしたいだけだから、やっぱり自動レベルでいいや! という人もいると思います。しかし、ここに大きな落とし穴があります。ミニカーの写真はRGBどれも同じようなカーブを描いていますので、JtrimやPDNのガンマ1(PSレベル調整)でもそこそこに見えますが(ハイライト、ダークが酷いというのは分かってる人が見たときだけ)、花などの接写など色の区別がはっきりしてる場合はめちゃくちゃになります。 下に例を示します。元画像はちょっとだけ露出が不足してる写真です。これを輝度調整とPS自動レベル(カット率0.05)で補正してみた結果です。画質を落としてるので、手動補正は元画像と変わりないように見えますが、微妙〜に明るく、微妙〜に鮮やかになってます.。自動レベルでは折角の青の花びらが全然色気が無くなってしまいました。葉の緑も深みがありません。これは、もともとRGBそれぞれの範囲の違う写真を無理矢理自動レベル補正した結果です。 PhotoShopの場合なら、自動コントラストをかければ、輝度調整と同じような結果になります。 ●結論、使える、使えないは自己判断で 「使えないのか?って言っときながら、なんだよ!それ!」ってツッコミがあると思いますが(^^;)、私には使うなとか、使えという権限はありませんから。今ある自動レベル補正とは、こういうものだという事をおおよそ理解して貰えれば良いわけで、後は皆さんが判断する事です。 PS(エレメンツ含む)ではレベル調整以外にも、色々な自動調整があります。それを使い分けてる人もいるかも知れません。それはそれで良いと思います。また、ここで紹介したPDNでガンマを1.0にして喜んで貰えたらそれはそれで良いと思います。 要は自分の写真がどういう処理でどういう風に変わったか、分かってれば良いと思います。そして、その補正が、誰に何の目的で見せるためなのか自分で分かっていれば誰も文句は言わないと思います。 ●おまけの与太話 というわけで、自分のサイトやブログで有る限り、どんなレタッチ写真のっけようが人がなんと言おうが自分が気に入ってれば構わないんですが、その自分が困る場合があります。初心者が分かったつもりで自分のPCでは(これ失敗のキーポイント)とっても綺麗に見えるように自動補正やら、なんやらして、折角だからプリントは専門店で!なんて言う場合にできあがったら 「なんじゃこりゃ〜?」 というケースです。よくあるんですよ。私も昔そういう経験があるんです(^^;)。 それから、最後にこのサイトは写真の本格的レタッチを教えるところでは有りません。管理人が写真も印刷も全然わかってませんからね(爆)ここでやってるのはWeb掲載に限った、初心者向けなんちゃってレタッチです。本格的に画質に拘ったレタッチを学ぶなら専門書、専門サイトで学ばれる事をお勧めいたします。 |
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