このページの最終更新日
 2008/08/01
 

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 レタッチ初級(V3.35+Sharpen+で作成)
PDNを使った基本的なレタッチを紹介します。
さて、用意した写真はフリッカーからお借りした可愛いカップルのショット
http://www.flickr.com/photos/321blog/1271872323
露出オーバーで全体に白っぽく、さらにノイズが出ています。私も、こういう状態になることがよくあります。また撮影したときは良い構図と思ったけど、トリミングしたい。さて、どーすーべ?こんな時、レタッチソフトは重宝します。

処理の流れとしては、

1.ノイズの除去
2.ガンマ補正
3.トリミング

以上は初級の初級です。
次は初級の中級?テクニック

4.なんちゃってピント補正
(プラグイン Sharpen+使用)
レイヤの使い方が分かってる方でプラグインが使える方向けです。

ここでは、ページの都合上、小さな画像で説明しますが、元画像をお借りして修正してみてください。
サイズはオリジナルの1600x1200が良いです。

さて、画像を取り込んだら、先ず新しいファイル名で保存しておきましょう。間違って修正中に上書き保存しないためです。どんなに失敗写真でも原画が無くなってはどうしようも無いですからね。
1.ノイズを除去する

子供達の服を見れば一目瞭然、ノイズが出ています。
先ずは、ノイズを消します。PDNには便利な機能があります。「効果」−「ノイズ」−「ノイズの除去」を選びます。

デフォルトだと、強すぎてディテールが失われるので、設定を変えます。

半径 2
強さ 0.3

どうでしょうか?

まだ、ノイズが見えますが、コレぐらいに抑えないと、全体がメリハリ無くなってしまいます。ノイズの除去に限らず、効果類はデフォルトで最適とは限りません。特に、写真の修整では各設定を0から始めて、効果が効いてくるぎりぎり辺りで慎重に設定するのが良いと思います。



2.ガンマ補正

次は、ガンマ補正をかけます。レタッチが始めての方は難しいかもしれませんが、理屈が分からなくてもこうやるとこうなるってのが分かればそのうち、理屈も分かってきます。やっぱり理屈が知りたいという方は機能と使い方の「レベル調整」や、レタッチ例「自動補正は使えないのか」などを見てください。
「調整」−「レベル」を開き、ヒストグラム(グラフになってるところ)を見てください。ハイライト側(255の方)に少しピークが立ち、ダーク側(0の方)は少し隙間があります。これが露出オーバーのグラフです。でも、画像の見た目よりは、グラフは割と綺麗です。酷い露出オーバーだと255でびよ〜んと大きなピークが出て、グラフももっと255寄りになりますから。コレぐらいならなんとかなりそうです。(って、思ってる私です)

出力側の中間のスライダーを下に下げると、色が濃くなります。これをガンマ補正と言います。(逆に明るくするのもガンマ補正です)この場合、ヒストグラムを見ながら、ダーク側でグラフがとぎれるぎりぎりまで下げてみました。数値は1.50になりました。普通はここまで下げないんですけどね。劇的BeforeAfterって事で(笑)
もちろん、ご自身の写真なら、記憶に近いところに設定します。



ここまでで、普通の写真の修整はお終いです。簡単綺麗!
綺麗に修正できたら、Jpeg形式で品質100%で保存します。実際にプリンターで印刷してみて、色合いを確認して下さい。気に入らなければ「元に戻す」でガンマ補正前の状態に戻し、ガンマ補正を再度調整してみてください。尚、プリントする場合は、デジカメにたぶん付いてくる印刷ソフトを使うのが良いと思います。PDNはWinのプリント機能を代用してますので、使い勝手が悪いし、微妙に色が違ったりします。
プリントに関しては、私、一番弱いトコです(汗)というかプリントに関しては超ド素人。なので、カメラもプリンターも同じメーカーを使用してます。印刷用紙も同じメーカー・・・・察しは付くと思いますがC社で統一・・・
(同一メーカーで揃えるワケは単純に色々相性がいいだろうって・・・印刷も少しは覚えないと・・・・メーカーの思うつぼ(自爆))
3.トリミング

最初に書いた通り、写真を撮った時はベストの構図と思っても、後でもう少しトリミングしたいと思う事があります。トリミングとは、単純に見たいところ、見せたいところだけ選択してカットするだけの事です。

選択範囲の四角形選択をクリックすると、上のメニューで「固定比率」や「固定サイズ」が選べます。ここでは、「固定サイズ」を使って、1024x768で選択してみます。L版で充分綺麗に印刷できるサイズです。

ここでは、可愛いカップルをクローズアップしたいので、そんな感じで選択。後は、「イメージ」−「選択範囲に合わせてトリミング」をクリックするだけ。簡単ですね。
以上で、レタッチの基本はバッチリです(ホンマかいな?)
4.なんちゃってピント補正

さて、初級の中級テクニック(なのか?)です。
トリミングをした画像をよく見ると、カップルより大木の方がクッキリしてます。たぶん、後ろの大木にピントが合ってしまったのでしょうね。
(最後に掲載してある真ん中の写真参照)

先ずカップルを切り抜きます。極端に補正するわけではないので、AlphaMaskやFeatherなどは必要ありません。新規レイヤを作り、「直線/曲線」で人物とベンチの左側をトレースします。あまり神経質になる必要はありません。少し大きめにトレースしても良いと思います。

トレースしたら、魔法の杖で選択し、選択レイヤを写真にして、カップルをコピーします。もう一つ新規レイヤを作り、そこにペーストして、アンシャープをかけたいワケですが、PDNのシャープでは、画像が荒れてしまうので、プラグインのSharpen+を使います。いわゆるPhotoShopなどのアンシャープマスクに相当するプラグインです。
使い方はプラグイン Sharpen+ をご覧下さい。

Radius 2
Threshold 15

変化はほんの少しですが、輪郭がはっきりしました。白いノイズ?が強調されてしまったので、Bright Bordersを0にしてみました。

これでも、まだ大木のくっきりに負けています。こういうときは背景をぼかしてしまいます。背景をレイヤコピーし、ガウスぼかしで半径1でかけます。
もう一度ガウスぼかしを繰り返します。これは、半径2だとぼけすぎるので1で2回掛けるわけです。(この辺もチョイテクです)

ぼかした背景レイヤの不透明度を128に下げます。この不透明度はぼかし具合の調節の為なので、128でなくても、お好みのところで決めて下さい。

これで、完成です。
同じトリミングサイズで比べてみました(下の写真3枚)。結構良くなるもんですよね。ピント補正については私のレタッチ例の写真だけでは良く分からないかもしれませんが、原画サイズでご自身でやってみると、良く分かると思います。こういう修正は控えめの方が良いです。

尚、WEB用にリサイズするのは、一番最後です。元画像のサイズで修正してからリサイズというのが基本です。まあ、WEB目的のレタッチでしたらあんまりデカイサイズだと処理に時間掛かったりするので、その時はモニターサイズぐらいにリサイズしてからでも良いと思います。

たぶん簡単にできたと思いますが、コレぐらいできると、気分的にもレタッチしてるって気持ちになります。(笑)
注意して頂きたいのは、このレタッチ例は、かなり色の補正が強いです。自前のプリンターで印刷するぶんには、どうにでもなりますが、町の写真屋さんにデータ渡しでプリントしてもらうと、全然違う色になったりします。
特にレイヤ合成した写真などは、バレバレの写真になる場合があるのでご注意下さい。

元画質のトリミング画像(800x600にリサイズ)
ノイズ除去とレベル補正したトリミング画像(800x600にリサイズ)
なんちゃってピント補正したトリミング画像(800x600にリサイズ)
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