このページの最終更新日
 2008/12/06
 

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 年賀状を作ろう(V3.36で作成)
印刷は、私の不得意分野なんですが、オリジナル年賀状を作りながら、印刷の事を少し覚えましょう。
HPやブログに張る写真やイラストと違って、解像度や印刷の色の事を理解していないと、綺麗な年賀状は作れません。といっても、難しい事は何もありません。難しくないのなら、なんで不得意なんだ?ってツッコミがあるかも知れませんが(苦笑)印刷って奥が深いんですよ。とりあえず、初心者レベル(私レベル)が満足できる範囲でって話しです(^^;)

■最初にディスプレィを印刷用に調整しよう

 ディスプレイの色温度って聞いたことありますか?知らない方は、とりあえず、なにか写真を写真専用紙にプリントしてみて、ディスプレイの画像と比較してみてください。プリントされたものと、ディスプレイで見る画像が全然色が違うと思う方はプリント用に調整する必要があります。といっても、何も難しい事はやりません。

 「なるへそ、確かに違う・・・で、色温度って何?」・・・・えっとですね・・・カメラで言うホワイトバランスというか・・・Wikiで調べてください(自爆)
簡単にいうと、色温度が高いと白が青っぽく、低いと赤っぽくなります。白ってのは、一番明るい色。RGB、MAXの色なワケで・・・それを基準に色が決まるワケで・・・生半可な知識なので、やっぱり自分で調べてください(爆)
 プリンターで印刷した色と比べて、ディスプレイの画像が青っぽかったら、色温度が高く設定されている可能性が高いです。ほとんどのディスプレイでは、色温度なるものが、設定できます(ノートPCでは出来ないモノが多い)。ディスプレイの取り説を見れば、必ず色温度の設定方法があると思います。色温度ではなく、色調だったり色合いとかメーカーによって色々表現は違うかも知れません。ウチの安物Dellだと、「カラー設定」となっており、選択は「標準」「青」「赤」「ユーザ」となっております。デフォルトは「標準」、私は「赤」に設定しています。さらに、プリントするときは、「ユーザ(つまり、マニュアル設定)」にします。
 温度数値が出ている機種だと、 9300K,6500K,5000Kなどと選べる様になっているのが多いと思います。マニュアル設定は結構面倒ですけど、印刷専用として調整する価値はあります。とりあえず、 6500Kとか5000Kの低い温度に設定してみましょう。温度数値が無い機種では「赤系」とか「暖色系」とか、ウチのディスプレイの取り説には、ご丁寧に「写真用なら赤」って書いてあります。詳しくは、色温度をキーワードに調べてみてください。  
 どっちがディスプレイかプリントか分からない!というレベルにはほど遠いですが、色温度の設定だけで、かなり違和感は無くなると思います。

 尚、色温度は好き好きです。プリンタと色合わせするためにいじってますが、普段PCを使うのに、色温度が高い方が好きだというなら、印刷後、また設定を元に戻します。
■用紙設定、解像度は250PPI以上で


 年賀はがきの大きさは、100×148mmです。キャンバスサイズをこれに合わせるわけですが、普段気にしない「解像度」が重要になります。
「ファイル」〜「新規」をクリックします。
「解像度」が初期値96になっているのを、250〜350ぐらいに設定します。ここでは250ピクセル/インチに設定します。

 次に、印刷サイズを「センチメートル」を選択し、年賀はがきの大きさを入力します。幅10cm、高さ14.8cmを入力します。このとき、さっき入力した250が98.43ピクセル/cmに変わりますが基準単位がインチからcmに変わっただけの事ですので、気にすることはありません。これで、用紙の設定が出来ました。


キャンバスサイズは984×1457

 結構、デカイですね。でも、コレぐらいにしないと、綺麗な印刷ができません。解像度を高く設定したほうが、綺麗になるのですが、350以上はあまり変わらないと思います。

サイズが大きいので、ウインドウは50%以下にして作業します。
■写真を加工しよう

 もうここからは、普通の作業です。年賀状に使いたい写真をペーストするだけです。ここでは、キャンバスサイズより大きい写真を貼り付けてみます。

 張り付けたい写真を開き、全て選択【Ctrl】+【A】し、コピー【Ctrl】+【C】します。それから、年賀状用のカンバスに戻り、新規レイヤを作ります。つまり、背景レイヤは印刷されていないはがきそのものと考えます。新規レイヤを作ったら、ペースト【Ctrl】+【V】します。ショートカットに慣れていない方は、メニューの「編集」から「全て選択」「コピー」「張り付け」をクリックして作業して下さい。写真の方が大きいので、キャンバスを拡張しないを選択してペーストします。

後は、Shiftキーを押しながら、サイズを調節します。
余白の処理は、もうこれはお好きなように。
■赤文字は気を付けて!

 新規レイヤを作り、文字を入れていきます。
 Paint.NETは残念ながら縦書きはできません。どうしても縦書きしたい方は、根性で一字づつ並べ替える!(爆)それよりは、縦書きできるJtrimなどのソフトに持ち込んで文字入れした方が楽でしょう。
(※2009/8/20から当サイトオリジナル縦書きプラグイン「チョイタテ君」を配布しております。どうぞご利用下さい。)
 文字入れで注意が必要なのは色です。黒や白なら問題ありませんが、赤や青といった原色は、画面で見る色と同じには印刷できません。写真用の光沢紙に印刷すれば多少それらしくは見えますが、特に赤はちょっとどぎつい色になる場合が多いと思います。おめでたい色として、赤文字を使いたいところですが、プリンタによっては血の色(^^;)みたいに塗られるものもありますので、とにかく試し印刷して確かめてください。最近のプリンタは、蛍光色なども再現できる様になってきているので、あまり気にしなくてもよいかも知れませんが。色の問題について詳しく知りたい方は、RGB、CMYK等をキーワードに調べてみてください。
プリントしてみよう!

 赤文字を避けて、黄色を使ってみました。黄色も黄金に繋がるのでおめでたい色です。印刷された黄色は割と、ディスプレイで見る色と違和感が少ない色ですが、明るい色なので、アウトラインが必要です。

 如何にも、どっかのお店からくる、顧客向け、色気も何もない貰っても嬉しくない年賀状が出来上がりました。(爆)

 写真用の年賀はがきは高いですからね、試し印刷はとりあえず普通紙。レイアウトや、文字の入力ミスが無ければ、今度はフォトペーパーに印刷してみましょう。色合いが納得できたら、最後に写真用の年賀はがきに印刷します。

 元旦の配達に間に合うように年賀状作りはお早めに!
(今年こそ、早めに作るぞ〜!(自爆))
イラストを使うときの注意点

 普段、お絵かきしてもWEB上でしか画像を使わない人は、赤や青など、原色を使いがちです(私がそうです(苦笑))。「赤文字は気を付けて!」に書いた通り、プリントでは原色の再現はできません。実際に自分で描いたイラストをプリントしてみると、写真の色合わせとは比べモノにならないくらい、色が変わってしまい、折角の作品も全くイメージが変わってしまいます。
 これから、年賀状用の干支などを描くなら、印刷を意識した色使いをしましょう。どうすればいいかというと、原色を使わない事が一番。特に、赤と青は違いが目立つので要注意!!加えるならば色ウインドウでHSV系のVを100にしないこと。面白くないかも知れませんが、印刷というのは、ディスプレイで見るのと同じようには再現できないのですから、これは割り切ってしまわなければなりません。
 この問題を理解するには、RGBとCMYKの違いを理解しなければなりません。残念ながら、私はまだ、みなさんに自信を持って、説明できるほど理解しておりません。(^^;)
 印刷主体のサイト、例えば同人誌などのサイトなどで、詳しく解説しているので参考にされると良いでしょう。
記事中で当サイトにリンクを張ってくださったプロのイラストレーター、道原かつみさんのサイトは、PC画についてとても親切に解説し、印刷時に違和感の少ないRGB−CMYK色見本なども配布しております。

ねこまたぎくらぶ

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