このページの作成日
 2009/01/09

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楕円ツールで涙を描こう (Ver3.36)

NAMIDAHP.PNG - 29,858BYTES

 掲示板で、涙の描き方のリクエストがありました。実は涙って描いた事ないんですよね(大汗)よく考えると私がやってるのは、「お絵かき講座」じゃなくて、「お絵かきするためのPDN使い方講座」だったんですねぇ(自爆)

 涙って難しいんですよね。実際のアニメ絵や、同人誌の絵描きさんの涙のイラストを見ると、こりゃPDNじゃ無理!と思ったのですが、PDNにはPDNなりの描き方でいいんじゃないかと?

 ギャグマンガの涙ドー!よりはリアルっぽく、プロが描くリアルなあふれる涙絵までは無理にしても中間ぐらいなら・・・できるかも?

 というわけで、楕円を使った簡単で、ちょっとリアルな涙の描き方を考えてみました。涙1個(?)で解説します。原画は例によって、作品の2倍のサイズです。ここに添付してる画像はすべて原寸です。

NAMIDA.PNG - 53,478BYTESSTEP 1 涙の線画を描く

Layer 2 を作り、涙線画とします。

「楕円」ツールで涙の線画を描きます。

色は白、ブラシサイズは2で良いと思います。

NAMIDA2.PNG - 53,913BYTESSTEP 2 涙の色をつける

さて、ここからが重要です!!

線画の内側を薄い白で塗りつぶします。

色ウインドウの「拡張」をクリックし、白の「透明度−アルファ」を60ぐらいにして塗りつぶします。この例では64にしています。

塗りつぶしの「許容範囲」は50%で良いです。

数値は私が、これくらいがいいかな?と思っているだけですから、とりあえず試したら、後はご自身で納得のいく数値にしてください。これ以降の操作でも同じです。
 

NAMIDA3.PNG - 56,268BYTESSTEP 3 涙のハイライトを描く

新規レイヤ3を作り、涙のハイライトとします。

「楕円」ツールで、今度は「塗りつぶし図形」にします。ブラシで描いても構いません。お好きな方で。白で、さっき調節した透明度は255に戻します。

描いたら、「効果」−「ガウスぼかし」で半径2でぼかします


NAMIDA4.PNG - 58,824BYTESSTEP 4 ハイライトの位置調節

ハイライトを選択ツールで傾けたり、移動させて自然なハイライトの位置になるように調節します。

NAMIDA5.PNG - 55,644BYTESSTEP 5 線画の不透明度を下げる

「涙線画」のプロパティを開き、不透明度を下げます。

100〜150ぐらいが良いと思います。この例では128にしました。

ズームを仕上がり寸法の50%にして確認してみてください。かなり、感じがでてきているはずです。

NAMIDA6.PNG - 56,960BYTESSTEP 6 線画を薄消し

「消しゴム」ツールを使い、色の透明度を4−12ぐらいでハイライトの対角あたりを、薄く消します。私は色々使うけど、この場合は全部、8ですませました。

まあ、別に決まりはないので、自然に見えるように消します。

NAMIDA7.PNG - 34,064BYTESSTEP 7 サイズを50%にして確認、完成

 ズームで50%にして、確認して問題なければ、リサイズで実際に50%にします。もちろん、「最高品質」を選択。

 どうでしょうか?簡単ですが、それなり見えるのでは?最初のサンプル絵の様に、楕円を重ねると結構それっぽく見えます(と思っています)重ねる場合は、STEP3に移る前に、重ねて、重なった線の、どちらかを薄消ししておいてから、STEP3で半透明な色を塗ります。

 糸を引くような、涙にしたいときは、やはりSTEP2の状態で、「直線/曲線」を使って、楕円と組み合わせると良いでしょう。

 また、光が当たってる明るい場所の涙は、「涙線画」の下に、「陰」のレイヤを作り、グレーで陰を描き、ぼかしをかけると良いと思います。上の例で、一カ所あるのがそうです。が、出来が悪い!(自爆)いずれにしても、水系はバックが暗い方が映えるので、顔の色には注意が必要です。色々な絵を拝見すると、顔を赤くしたり(興奮状態)とか、この例の様に、陰にしたりとか、涙がきれいに見える色使いを工夫されてるようです。

NAMIDA8.PNG - 26,887BYTESおまけ

 プラグインのSparklesを使うと、こんなキラキラした涙も作れますね。というか、こういうのが、私の得意分野かも?(笑)

 この場合は、「涙のハイライト」の下に新しくレイヤを作り、黒で塗りつぶし、ブレンドをスクリーンにします。そしたら「涙のハイライト」レイヤと結合させます。それから、Sparklesをかけます。

 もっと、アニメ画でリアルさを追求したいときは、さすがにPDNでは無理だと思います。お絵かき専門ソフトに移られるのが良いと思います。これを描いた後、フリーのPixiaをDLし、試してみましたが、さすがお絵かき専門ソフト、筆は色々用意されているし、もちろんペンタブ対応だし、ベジエ曲線などもとても使いやすい。ただ、レイヤが下に増えていったり、操作が独特だったりと、ちょっと違和感があります。縮小などは仕様が貧弱、というか、基本的に原寸お絵かき専用のようです。色々な方の作品例も拝見しましたが、縮小は他のソフトに持ち込んでます。(当然だと思う)Pixiaで描いて、PDNで色調整、加工、リサイズっていう手もあるかもしれません。フリーソフト最強タッグ!(なのか?)

実際、SAIで描いて、調整、加工はPhotshopという、プロの絵描きさんもいるそうですから、Pixia+PDNも良いかもしれません。まあ、いづれにしても、PDNのお絵かきは、MSペイントのような色数の少ない簡単なお絵かきに向いていると思います。ちょっと前のTVアニメ画程度までかなと思っています。最近は3DCGとかアニメでも使っていますからね。とにかく、お絵かきが大好きで、PDNに限界を感じたら、別のソフトを試してみてください。



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